◆西武3−2日本ハム(26日、グッドウィルドーム) 扉の外から伝わる振動と大歓声に、涌井はポーカーフェースを崩した。降板後の8回裏、栗山が勝ち越し弾。ローカールームに引き揚げていたエースはテレビにくぎ付けになった。「栗山さんに“打つから待っとけ”って言われてたけど…。今日はラッキーです」あきらめる寸前に舞い込んだ16勝目。軽い足取りでベンチに戻り、打のヒーローの隣に陣取った。
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辛抱強く援護を待った。初回、稲葉に16号ソロを許した。日本ハム・八木の好投を横目に「追加点は与えない」と誓った。走者を背負うとフォークを多投し、狙って三振を奪った。
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味方が逆転した直後の8回に2点目を失い、この回限りでの降板を言い渡されたが、その裏に再び栗山のアーチで勝ち越し。粘りと驚異的な勝ち運で、ハーラーダービーのライバル、杉内(ソフトバンク)に2差をつける16勝目を手に入れた。
エースに息つく暇はない。3位まで5・5ゲーム差。残り31試合での逆襲へ、西武は涌井中心のローテーションを組む。次回から中5日で先発するが、9月下旬には中4日以内のスクランブル登板も検討中。現在9完投の右腕は「これからは完投より勝ちを意識します。(完投は)最後の試合でできればいい」と欲を封印してフル稼働する。
8月最後の登板で、横浜高の先輩でもある松坂のシーズン最多勝(06年17勝)にも王手をかけた。残りの先発は最低でも6試合...
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